ECだけでは届けきれないお客様に会いに行く ―― 企業成長を支える“実接点”のつくり方

近年、EC市場はかつてないほど拡大しています。
しかしその一方で、多くの企業が感じ始めているのが
「ECだけでは伸びにくくなってきた」という現実です。
広告費は上昇し、SNSのアルゴリズムは変動し、同ジャンルの競合は次々と参入してくる――。
そんな中で、新規獲得に限界を感じている企業の宣伝担当者から、私たちせいじつ屋のもとへ次のような相談が増えています。
- 広告を出しても、前ほど数字が伸びなくなった
- 商品は良いのに、“知られていない”まま終わってしまう
- ECだけで完結できる時代じゃなくなってきた気がする
これは決して一部の企業だけの問題ではありません。いま、ECだけに依存した戦略に構造的な限界が見え始めています。
ECの強さと弱さ ― いま、何が起きているのか
もちろん、ECは合理的で強力な販売チャネルです。しかし「強さ」がある一方で、次のような“弱点”も存在します。
① 実物を見られない・試せない
食品、飲料、日用品など、「実際に試してみたい」という層へのアプローチが難しいのがECです。
味・香り・テクスチャーなど、体験して初めて価値が伝わる商品ほど、このギャップが大きくなります。
② 届くのは“情報接触層”のみ
WEB広告をよく見る人、SNSを積極的に使う人には届けやすい一方で、
広告を避ける層・そもそもSNSにあまり触れない層には、ほとんどリーチできません。
③ 競合が多く差別化しにくい
ECの画面上では、他社の商品も「すぐ隣」に並びます。
価格や一部のコピーだけで比較されやすく、本来の価値やストーリーが伝わりづらい環境です。
④ 広告費が高騰し、獲得単価が上がる
多くの企業がネット広告に参入した結果、クリック単価・表示単価は上昇傾向にあります。
「新規顧客の獲得単価が、数年前の倍近くになっている」という声も珍しくありません。
“お客様に会いに行く”という発想が、いま求められている
ECだけでは拾いきれない層にアプローチする方法――それが
リアルの“実接点”です。
街に出れば、画面の向こうにはいない「まだ出会っていない人」が必ず存在します。
- 通勤中のビジネスパーソン
- 子育て中のファミリー
- 学生
- 近所の住民
- 散歩中のシニア層
これらの層は、「商品は知らなかったけれど、興味は持ってくれる層」です。
つまりリアルの場には、ECだけでは拾いきれない潜在層が圧倒的に多いということです。
“実接点”が企業成長を後押しする理由
オフラインでの接触には、オンラインにはない3つの価値があります。
1|“触れる・受け取る”ことで記憶に残る
サンプルやチラシを手にした瞬間、商品は画面上の情報ではなく現実の存在になります。
手に取る、袋を開ける――こうした体験は記憶に残りやすく、ブランド想起の起点になります。
2|ブランドメッセージがわずか数秒で伝わる
スタッフの声掛け、手持ちPOP、簡潔なコピー。
これらはたった数秒で“興味の扉”を開く力を持っています。
3|商品理解が深まり、EC購入のハードルが下がる
リアル接触 → 興味 → スマホで検索 → 購入
という最短ルートが生まれることで、EC上での比較・検討の段階でも、すでに他社より一歩リードした状態をつくることができます。
せいじつ屋が提案する“実接点”のつくり方
私たちせいじつ屋は30年以上、「街でブランドと人をつなぐ仕事」を続けてきました。
ECやオンライン全盛の時代だからこそ、ハンディング(街頭配布)を軸にした
“新しい実接点”が生きてきます。
■1|街頭でのサンプリング
味・香り・使用感など、数秒で伝わる“体験”を提供します。
特に食品・飲料・健康関連の商品は、試してもらうだけで理解が深まり、ECへの誘導効果も高くなります。
■2|手持ちPOPによる即時理解
商品の強みを3~5秒で伝えるコピーやビジュアルを設計し、
スタッフの手元で見せることで、通行中の方にも直感的に「どんな商品か」が伝わります。
■3|コメントインプレッション
せいじつ屋が大切にしているのが、スタッフの「声掛け」=コメントインプレッションです。
ただ配るのではなく、「どんな人に、どんな言葉で届けるか」を設計することで、情報価値の高い接点に変えていきます。
■4|ターゲットエリアの最適化
駅前、オフィス街、住宅地、商業施設前、スポーツ施設周辺など、
「その商品を必要とする人がいる場所」だけにエリアを絞って配布することで、無駄の少ない出稿が可能になります。
■5|EC誘導とのセット活用
配布物にQRコードや特典、専用ランディングページ(LP)を組み合わせることで、
オフラインからオンラインへのスムーズな導線を設計します。
「街で知る → スマホで調べる → ECで購入する」という自然な流れをつくることができます。
これからの企業成長は“オンライン×オフライン”の組み合わせが必須に
ECだけ、広告だけ、SNSだけ――。
単一チャネルの戦略では、もはや伸び続けることは難しい時代になりました。
一方で、リアルでの接触を加えたブランドは「指名買い」が増え、成長が加速しています。
オフラインはオンラインの代わりではなく、オンラインを強くする“土台”になるチャネルです。
最後に ― お客様に、会いに行きませんか?
「お客様が来るのを待つ」のではなく、「こちらから会いに行く」企業が伸びる時代になりました。
もし、次のようなお悩みをお持ちでしたら、今こそ“実接点”をつくるタイミングかもしれません。
- ECの売上の伸びに限界を感じている
- 新規獲得のコストが上がり続けている
- SNSや広告だけでは届かない層にアプローチしたい
- 自社商品を体験してもらう場がほしい
せいじつ屋は、オフラインとオンラインを組み合わせた集客設計で、
その第一歩から伴走いたします。
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